エルメス（HERMÈS）のバッグに欠かせない要素のひとつが“素材”です。
トゴやスイフトなど、素材によって変わる質感・耐久性・重さは、バッグそのものの価値や印象を大きく左右します。
選ぶ素材次第で使いやすさはもちろん、保ちの良さや将来的な資産価値にまで違いが生まれる奥深い世界が広がっています。

エルメス人気の定番素材特集 & バーキンにおすすめ素材ガイド｜大黒屋福岡天神本館

1837年、パリで誕生したエルメスは、180年以上にわたり受け継がれてきた職人の技術によって、時代を超えて愛されるアイコンバッグを生み出してきました。
ひとつひとつの素材を活かし、クラフツマンシップを宿したバッグは、大量生産では決して再現できない唯一無二の魅力を放ちます。

こちらでは、エルメスで特に人気の高い定番素材を中心に、その特徴と美しさを詳しく解説。
さらに、バーキンにおすすめの素材もわかりやすく紹介します。
バーキンの購入を検討している方はもちろん、エルメスの売却・買取を考えている方にも役立つ内容です。

1. エルメスの人気の定番素材一覧

エルメスでは、バッグや小物に合わせてさまざまな高級レザーが使用されています。
ここでは、代表的な6種類の素材について、その特徴と使用シーンをまとめました。

トゴ（Togo）｜エルメスを代表する定番レザー

エルメスの定番素材「トゴ」は、バーキンやケリーをはじめ、多くの定番バッグに採用される人気の牛革（仔牛革）です。
細かいシボが特徴で、扱いやすさと美しさを兼ね備えています。

傷が目立ちにくい：細かいシボにより、日常使いでも傷が目立ちにくい。
適度な柔らかさとハリ：しなやかでありながら形状を保つ。
経年変化：使用するほど手に馴染み、自然な艶が生まれる。
幅広いモデルで採用：バーキンやケリーなど、多くの定番バッグに使用。

バッグのフォルムを美しく保ち、カジュアルからフォーマルまで幅広く対応できます。

素材選びに迷ったら、まず候補に入る人気素材です。

エプソン（Epsom）｜軽量で耐久性に優れ、形を保ちやすいレザー

エルメスの定番の型押し加工が施された牛革で、軽量性と耐久性に優れています。
しっかりした質感により、バッグのフォルムを美しく保つことができます。

軽量性：扱いやすく、持ち心地が良い。
傷に強い：型押しにより傷がつきにくい。
型崩れしにくい：適度な硬さで形状を維持。
鮮やかな発色：クリアで明るい色彩。

軽さを重視する方に最適です。傷がつきにくいため日常使いにも適しています。

スイフト（Swift）｜発色が美しい定番カーフレザー

柔らかく滑らかな子牛革で、エルメスの中でも染色の美しさに定評があります。色を深く吸収し、鮮やかなカラーが際立つ素材です。

柔らかく滑らかな質感：手に馴染むしなやかさ。
鮮やかな発色：明るい色から濃色まで豊かに表現。
使うほど穏やかな光沢：自然な艶が生まれ、経年変化を楽しめる。
洗練された印象：滑らかな表面と鮮やかな色彩で都会的な雰囲気。

色彩豊かなバッグを求める方に最適な素材です。日常から特別なシーンにまで幅広く対応してくれます。経年で自然な光沢が生まれ上品さが増してきます。

トリヨン・クレマンス（Taurillon Clémence）｜柔らかさと大きめのグレインが魅力の上質レザー

しっとりとした柔らかさと、大きめのグレインが特徴の牛革です。
使用を重ねるほどに自然な“くったり感”が生まれ、革本来の風合いを楽しめます。

柔らかくしなやかな質感：手に馴染む柔らかさ。
大きめのグレイン：表情豊かな表面。
使うほど馴染む経年変化：自然な“くったり感”が現れる。
カジュアルスタイルに調和：落ち着いた雰囲気で日常に馴染む。

日常使いに適した柔らかさで、バッグの形状を自然に保ちながら使用するたび風合いが深まる素材です。

シェーブル（Chevre）｜軽量＆耐久性の高い人気レザー

軽さと耐久性を兼ね備えた山羊革です。細かい粒感と上品な光沢が特徴で、小型バッグや小物にも多く使用されます。

軽量性：牛革よりも軽い。
傷に強い：細かい粒感により傷が付きにくい。
型崩れしにくい：形状を保ちやすい。
上品な光沢：落ち着いた艶が高級感を演出。

小型バッグや財布など、日常使いに最適な扱いやすい素材です。経年で表面の艶が深まり風合いが増していきます。

ボックスカーフ（Box Calf）｜クラシックで洗練された伝統レザー

エルメスを代表する滑らかな表面と控えめな光沢を持つ、クラシックな牛革です。フォーマルな印象を与え、時間とともに深みのある艶が生まれます。

スムースで上品な光沢：洗練された印象。
フォーマル寄りの印象：落ち着いた雰囲気。
経年で深まる艶：使用するほど革の表情が豊かに。
ヴィンテージ市場でも人気：クラシックで美しい仕上がり。

フォーマルシーンに適した素材です。固めのレザーがバッグの形状を長く保ってくれます。経年で穏やかに艶が深まり、質感が手に馴染むような上品な変化を楽しむことができます。

2. バーキンにおすすめの素材（人気の定番素材比較）

バーキンを選ぶ際、素材選びはバッグの雰囲気や耐久性、日常使いのしやすさに大きく影響します。
ここでは、エルメスで人気の定番素材を特徴と使用シーンで比較しました。

迷ったらコレ！

トゴ（Togo）
バーキン素材として最も採用される定番レザーで、扱いやすさと上品さを兼ね備えています。

上質で扱いやすい定番レザー
細かいシボが表面の傷を目立ちにくくする
カラーの魅力を美しく引き立てる
日常使いにも適した落ち着いた存在感

■おすすめの使用シーン

カジュアルからフォーマルまで幅広く使いたい方におすすめ
バッグの形状を保ちつつ、長く愛用可能

軽量かつ形を保つ！

エプソン（Epsom）
型押し加工により軽量で傷に強く、バッグのフォルムを美しく保ちやすいレザーです。

軽量で持ちやすい
型崩れしにくく形状を維持
鮮やかな発色

■おすすめの使用シーン

バッグの軽さやフォルム維持を重視する方におすすめ
カジュアル・フォーマル問わず幅広く使用可能

軽量で傷に強い！

シェーブル（Chevre）
軽さと耐久性を兼ね備えた山羊革。小型バーキンや小物にも多く採用されます。

非常に軽く持ちやすい
傷に強く型崩れしにくい
上品な光沢

■おすすめの使用シーン

軽量バッグを求める方や、日常使いに耐久性が欲しい方におすすめ

カラーを楽しみたい！

スイフト（Swift）
柔らかく滑らかな質感と、鮮やかな発色が魅力のカーフレザーです。

柔らかく手に馴染む
発色が鮮やかで色彩豊か
経年で穏やかな艶が生まれる

■おすすめの使用シーン

鮮やかなカラーやエルメスらしい色を楽しみたい方におすすめ
日常から特別なシーンまで幅広く対応

柔らかく自然な表情を出したい！

トリヨン・クレマンス（Taurillon Clemence）
ナチュラルな雰囲気でしっとりと柔らかく、使うほどに手に馴染む質感が魅力のレザーです。

柔らかくしなやか
大きめのグレインによる表情豊かな表面
使用により自然な“くったり感”が生まれる

■おすすめの使用シーン

日常使いのバッグに適し、手に馴染む柔らかさを求める方におすすめ

クラシックなフォーマル感！

ボックスカーフ（Box Calf）
フォーマルな場にも映える滑らかで均一な表面と落ち着いた光沢を持つ、伝統的な美しいレザー。

スムースで上品な光沢
フォーマルな印象
使用により艶が深まり、落ち着いた経年変化が楽しめる

■おすすめの使用シーン

フォーマルやビジネスシーンに最適
クラシックで長く愛用できるバッグを求める方におすすめ

3. 用途でわかる！バーキンの素材の選び方（一覧）

バーキンにおすすめの素材を、特徴と使用シーンとともに一覧で分かりやすく表に整理しました。

素材	特徴	向いている用途・使用シーン
トゴ（Togo）	上質で扱いやすい定番レザー細かいシボで傷が目立ちにくいカラーが美しく映える落ち着いた存在感	カジュアル～フォーマルまで幅広く対応日常使いで耐久性重視
トリヨン・クレマンス（Clémence）	柔らかくしなやか大きめのグレインで表情豊か使用で自然な“くったり感”が出る	日常使いで手に馴染む柔らかさを求める方
シェーブル（Chevre）	非常に軽く持ちやすい傷に強く型崩れしにくい上品な光沢	軽量バッグや小型バーキン向き日常使いで耐久性重視
ボックスカーフ（Box Calf）	スムースで上品な光沢フォーマル寄りの印象経年で艶が深まる	フォーマルやビジネスシーン向きクラシックで長く愛用したい方
ヴォー・エプソン（Epsom）	軽量で持ちやすい型崩れしにくい鮮やかな発色	バッグの軽さや形状維持重視カジュアル～フォーマルまで対応
ヴォー・スイフト（Swift）	柔らかく滑らか鮮やかな発色経年で穏やかな艶が出る	鮮やかなカラーを楽しみたい方日常～特別なシーンまで幅広く対応

4. エルメス買取でも素材は重要　エルメス買取 / バーキン買取相場

エルメスのバッグは、素材によって中古市場での評価や買取価格に差が出ることがあります。
特に定番素材は需要が安定しており、査定時にも重視される傾向があります。

トゴ・ヴォー・エプソン
安定した人気があり、幅広いサイズやカラーで高い評価を受けやすい素材です。
シェーブル
軽さと扱いやすさが特徴で、小型バッグや日常使いのバッグに適しています。
ヴォー・スイフト
柔らかく滑らかな質感と鮮やかなカラーが魅力で、色によって印象が変わる素材です。
ボックスカーフ
クラシックで上品なスムースレザーで、長く愛用されるヴィンテージバッグにも多く採用されています。

買取査定では、素材の種類やカラー、年式など複数の要素が総合的に評価されます。
そのため、バッグの特徴を理解しておくことは、買取時の参考にもなります。

5. まとめ｜エルメスの素材選びで“理想の一本”に出会う

エルメスの卓越したクラフツマンシップは、素材選びにも息づいています。
トゴやトリヨンをはじめとする定番レザーは、それぞれが異なる表情と質感を備えながら、長く愛されるに値する気品と耐久性を兼ね備えています。
これらの素材を理解することは、バーキンをはじめとするエルメスバッグの魅力をより深く味わう第一歩。
ライフスタイルや求める佇まいに寄り添う最良の一品を選ぶために、素材の個性に触れてみてください。
上質なレザーがもたらす時間とともに育つ美しさ――その真価を知るほどに、エルメスという存在の格別さが自然と浮かび上がるはずです。

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